URYMLOG

雑記やお知らせなど

ゲ謎流行ってますね。私も御多分にもれず2回観たし父水エエヤンとなったクチです。父さんの美しい横顔に感銘を受けて絵も描いた。で別件なんですけど『 #首 』がね〜めちゃめちゃ良くて……加瀬亮さん演じるお館様こと織田信長がとにかく良くてェ……本筋にはほぼ触れていませんが、以下ネタバレといえないこともないので畳んでおきます。お館様カワイイ〜♡派の #感想 です。
--------
支配欲が尋常じゃないほど強く気に入った男には試し行動して支配を受け入れられると人目を気にせず素直に喜び暴力に次ぐ暴力を振るい声を張り上げ呼吸するように他人を罵倒し欲しい男にわざわざ他の男との睦事を見せつけふとした場面で人の子の面が漏れる天下人第六天魔王、本当に良かった……。
奔放なのに窮屈、豪快なのに繊細。全力尊大パワハラセクハラモラハラ当たり前のスーパー攻め様バイオレンス激重ネコチヤンでしたね(でしたね?)。作中2回ほどちっちゃい子どもみたいな顔してたのがたまんなかったです。噛み癖があるのは1回観ただけでも明らかでしたが、蘭丸と弥助に噛み跡があるらしいと聞き早急に2回目を観ました。あった。どんな作り込み? 天才すぎるよ。服が黒と赤なのもあって青白く線が細く華奢な印象の男に武将たちがひれ伏してる画、額に入れて飾ろうね。
好きな男にほど「だいすき!(暴力)」をするのめんどくさい男すぎて……私は…こういう男キャラが…大好き……!!!! 冒頭から刀を口に突っ込んでからの血みどろ舐めまわしキッスという掴みに監督の思惑どおりまんまとはまりました。どうなってんだこの世界は……こんなに都合のいいことがあるのか? お館様初登場から心臓を掴まれたのでその後出てくるシーンはずっと嬉しくてニチャニチャ笑ってました。オタクのニチャ笑いしてるの自分でわかったけど抑えられなかった。デスノートの月の「駄目だまだ笑うな」のシーンが頭の中で明滅してた。あと馬揃えのシーンやばくなかった?? 「わ〜紙吹雪──ウッッ(心臓麻痺)」だった。鯛のときに弥助に膝枕してもらってるとこもかわいくて好きでした。言ってる場合か?すぎるシーンなのはそう。
西島光秀が信長に対して「この世ならざる魔王と思ってついてきたのに結局は人の子か!」的に落胆ギレしてたのがどこまで本気なのかわかりませんが、ここだけ切り取るとアイドルに夢見すぎな厄介ファンみたいでしたね。お館様だってトイレに行くんだぞ。とはいえ公式で「愛憎入り乱れた感情を抱いている」とか書いてあるからある程度は本音なんだろうな。「これも愛情ですから」「私“も”お慕い申し上げておりました!」とか言うしいざとなったら恋仲のはずの男も潔く捨てる光秀、忠義に厚くて清廉で実直な武士とかじゃ全然ないし打算でお館様のだいちゅきムーブをスカしてるとこもあっただろう。そうだろ、言ってみろ。なっ、村重もそうだと思うよな? 村重にしてもまあそうですが、あんなにグイグイ進言するのって「こいつ俺のこと特別だと思ってる」って確信がないと厳しい。いやわかんないけど、武士じゃないから。私大名があそこにいても曖昧な薄ら笑いしかできないことだけが確か。
パンフレットのインタビュー集もよかったところ、こちらの加瀬さんのインタビュー がほんとによかったです。スクショ撮った。敦盛のシーンに顕著だと思うんですけど、苛烈な性格のキャラクターってだけじゃなく虚無も抱えてる複雑さと繊細さが…な!
光秀と村重の関係も「……ン゛!!!!!」となったんですけど長くなるため割愛いたします。村重がかわいそかわいいから観てください。史実との兼ね合いもあってのことでしょうが、最後の方も「……ン゛!!!!!」ってなった。
映画館で予告を観たときはおもしろそうだし一応観よ、なんか加瀬亮裸じゃないか? 女性との事後のシーンとかかな、くらいで、さらに一応男色シーンがあるくらいは聞いてたのに思ってた以上の勢いで横っ面を叩かれた。やばい。こういう刺さり方が一番良くない。予後が悪い。変な刺さり方しちゃったな。
原作は映画と結構違いつつ、あーなるほど!っていうところもありつつですね。本屋で「首ない、首どこ、首……!」と作中のみんなばりに首を探してしまったので見つけられたときすごく嬉しかった。でも首に固執するということは死ぬということ。不安。
お館様のアクリルスタンドも欲しいよ〜! 欲は尽きない。愚かだから。
▲畳む

--------
ゲ謎のPG12を超えるR15+指定ですが残酷描写はまあ慣れるしほとんどの場合はこれから事が起きますよ、と教えてくれるので顔を背ける余裕もあるし、戦国×主従×下剋上×痴情のもつれ×欲に生きる男たちが好きならおすすめです。戦国乱世ボーイズ愛憎痴情映画です。オタク特有の「これもう実質セックスだろ」とかじゃなくて本当に肉体関係があるしキスもするんです、今度は嘘じゃないです。
一方で衆道とか武士道とか意味わかんないし男の子ってほ〜んとバカ!ってスタンスのギャル武将たちもいます。その最たる秀吉陣営はおじさんたちがはしゃぎながら即興コントしててかわいいよ。秀長が自撮り棒持って3人で写真撮ったことあると思う。みっともなさが愛しい男ばかり出てくるなかで半蔵だけずっとさわやかでかっこいいのが却って笑えました。彼は別の作品から転生してきてますよね? 左兵衛もかっこよかった。
登場人物が多くて最初は結構ついていくのが大変だったので、一旦全部わかってる状態の2回目の方が面白かった。3回目なんてどーなっちゃうんだよ。北野作品なので恐らくサブスク入らない、かつ地上波放映は絶対できない映画なので気になってる方は円盤購入/物理レンタルまで待つか劇場で観るかの2択だと思われます。私は円盤も買います。

しかし雨宮一彦と西園伸二の幻影を追い求め続けるの本当にやめたいな……ところで映画『水曜日が消えた』の月曜日と火曜日も好きなのでよかったら観てください。すべての萌えはサイコへ通ず、というよりサイコの匂いがする萌えを探し続けるオタクのまま2023年を終えそうです。ちなみにサイコ愛蔵版3巻、私以外の人も昨日届いてるっぽいんですが公式発売日は明日なので感想は来週書きます。おつかれやまでした。
20231203202123-urym.png